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2010年7月 アーカイブ

2010年7月12日

堂々とすればいいのよ

当選者の弁で「選挙期間中、私が訴えてきたことが支持されたのだと思います」とか言われると、しらけるよね、候補者によっては。

正直に「皆さんご存じの通りウチは 100% 組織票なんですわ。私、こう見えても組織では幹部なんすよ。落選したらシャレにならんでしょ。んで、構成員の住民票を一時的にこの選挙区に移動させたんすよ。これで計画通り、当選っすよ。うっはっは」と言われた方がいいな。思想や信条がちがっても「この人は有能だな」とは思う。(支持はしないけど。でもそもそも支持してないけど好感はもてるな。)

僕、間違ってる?心が荒んでるのは間違いないな。

堂々とすればいいのよ2

「消費税率、引き上げには絶対反対です!」なんて言われるとしらけるよね、党によっては。

堂々と「我々は消費税率が何パーになるとかそんな微調整レベルには関心ないの。政治体制自体を変えたいんだから。そうなったら既存の税制とは連続性がないんだし。なに?マニフェストを見せろって?1848 年にマルクスとエンゲルスちゅー人が書いたマニフェスト デア コミュニスティッシェン パティーがあるよ、それ読んでもらえます?」とか言われた方が実は評価が上がるんじゃないかな。「ぶれないねー。150 年間も」とは褒めてもらえる。

やっぱり疲れてるな。僕。

2010年7月13日

では

では、出馬要請がありましたので、検討してみたいと思います。

まったくの素人なので、最もハードルの低い条件を探してみましょう。

今回の参議院選で、各都道府県の最下位当選者の得票数を並べて、ソートしてみました。

1. 高知 137,306
2. 徳島 142,763
3. 鳥取 158,445
:
45. 大阪 698,933
46. 北海道 708,523
47. 神奈川 745,143

ということで、高知で名乗りをあげればたった 137,307 票で私は国会議員になれることがわかりました。

ただ、節操無くキャッチーなフレーズを連呼できるほどは私は堕落していないので、組織票でなんとかしないといけません。
137,306 人を集めて、高知に住民票を移してください。この作業はどなたかお願いします。

うーんでも 14 万人くらいなら、あの団体やあの団体とかなら余裕で動員できそうな気がするなー。薄く広くやってゼロ議席にするより、この方法で数議席でも確保すればいいのになー、と思う。0と1では全然意味が違うんだし。

それにしても、高知と神奈川で最低得票数が 5.4 倍も違うのは、出る方も選ぶ方も違和感を覚えるのは理解できる気がしますな。「1票の格差」に怒ってる人たちがなんとなくわかってきた。

是正するためには、高知の議席1に対してこの格差をかけた議席を用意する必要があるのね。ちゅうことは議員数を減らすどころか増えちゃうね。
議員数を減らしたいなら選挙の単位を変えなきゃいけなくなるね。道州制がその解ってことになるのかい?

2010年7月26日

伝説の森先生

京大名誉教授の森毅先生が亡くなったそうである。

というニュースに触れて、以前お世話になった別の京大名誉教授の森先生がどうされているのか気になった。

日本で「気体軸受」といえばこの大先生。講義を直接聞けるだけでもありがたいと思わなきゃいけない存在。(私が院生時代、自分の担当教授がある企業で講演をされたとき、その企業研究者からこう言われた)
こんなお爺ちゃん先生までもが森研にいたことを自慢としているくらいの方なのである。

「気体軸受」などといわれてもピンとこないかもしれない。一例を挙げると、歯医者さんが使ってるドリル。あれは空気の力でドリルを浮かせて高速回転できるようにしてあるの。

で、私もこの大先生の講義をちゃんと受けた一人。戦争中だか直後だかに夜行列車で実験装置を運んだ苦労話とか、シナそば屋で見た器が横滑りする現象をちゃんと論理的に説明した大学時代の話とか、悪くされていたご自身のヒザを軸受けに見立てて病状を教えてもらったり・・・ね、ちゃんと授業を受けてたでしょ。ご、ごめんなさい。静圧っすよね、先生。ぼんやり思い出してきました。

この先生との一番の思い出は大学院受験。
私は無謀にも某国立の大学院を受験した(で玉砕した)。そのため古巣の大学の院には推薦なしの一般受験という扱いになった。
このときの面接・口頭試問をしていただいたのが、森先生を含めた京大名誉教授3人。
直前のペーパーテストを見ながら質問される形式。
ペーパーテストで長文英語を和訳するものがあり「君の訳は独特だがなぜか?」と問われた。真っ赤になりながら諸事情を説明すると、森先生から「がははは!英語慣れしとるはずや」とお言葉をいただいた。
その後は、諸先生から、学部時代に髪や髭を伸ばしていた理由とか、アングラ芝居の話しとか、学業に無関係な質問ばかりされ続けた。
私から「すみません、学問の話しはしなくていいんですか?」と生意気にも逆質問したら、森先生から「学部の成績もしっとる。答案もみた。そんなもん(学業の話し)はいらん」とニコニコされながら仰っていた。

試験後、ゼミ室で休憩していると、担当教授が複雑な顔つきで入ってこられ、「微調整、誰にも言うなよ。今三先生に聞いてきた。審議するまでもなくお前は合格だって」と言われた。複雑な表情は笑顔を噛み殺していたからだったらしい。

そんな森先生・・・調べてみたら、2008年05月06日にお亡くなりになっていた。
ほんの一瞬でも、私のような馬鹿学生と話してくださって本当にありがとうございました。

2010年7月27日

席画

日経新聞で河鍋暁斎の特集をやっていた。
以前もちょこっと書いたとおり、私はこの人が好き。

「お前も京都の八百屋のセガレなら伊藤若冲を贔屓にしてやれ」と言われそうだが、なんとなく隙がなさそうでとっつきにくい。
河鍋暁斎は狩野派的なものから子供用双六まで幅広く、明治の新政府を馬鹿にした戯画も書いている。そういうところが大好き。

今回、日経で初めて「席画」という概念を知った。お恥ずかしい。
席画とは、宴席で客の注文に従って即興で絵を描くことなんだそうな。
暁斎は酒好きということもあって、よく席画を描いていた。
席画を描いている自分も席画で描いちゃう。ここの中段右端にいる手を突き出してメガネ(?)してる人。(無為庵乃書窓というサイトの画像)

ただ、席画は筆(画風)が乱れるとして、観音様の絵を描くことを日課としていたそうだ。天才でなお日々の努力を忘れない。すごい人だと思う。

2010年7月28日

もやもやの原因:その1

# 裏取りしてないので出鱈目なメモレベル・・・いつものことだけど。

リーマンショック後(半年後くらいかな?)インドのシステム会社はいち早くV字回復した。仕事の発注元は米国。
その時、日本は「百年に一度の不景気」という便利な言い訳を見つけて、合唱してただけ。
そもそも、ブラックマンデーのときは失業率 20%~25% くらいじゃなかったっけ?今回の不景気は 10% も行ってないんじゃない?どこが百年に一度やねん。
話をもどして、インドが米国から仕事を請けてたとき、日本は米国に営業をかけたか?
インドは単価が安いから勝負にならない?ホント?インド人の上層部は欧米の大学に留学してるんだよ、そんな経済環境の人たちの単価がホントに日本人より安いの?
インド人は英語がわかるから?日本人は受験勉強のおかげで英単語は異常に知ってる。読み書きのレベルは相当高いはず。メールのやり取りが主だろうから仕事はできるはず。

原因はどうあれ、仕事を取れていない現実がある。なら仕事を取ってきたインド人から学ぶべきじゃないかな。むこうで働いてみるか。

もやもやの原因:その2

一昔前(二昔?)、欧州で技術国といえばドイツだった。
今はフィンランド・スウェーデン・デンマークなどのスカンディナビア。ノキアとかエリクソンとか。
理系教育に力を入れたそうだけど、それがどんなふうに(どんな空気感で)技術国となっているのか全然想像できない。国民性なんてものさっぱりわかんない。

ドイツ人・日本人は真面目で勤勉?ホントかよ?

向こうのシステム屋ってどうやって仕事をとって、どうこなしてるんだろう。
行ってみないとわからないと思う。できればそこで働いてみた方がいいんだろう。

2010年7月29日

もやもやの原因:その3

一番ショックだったのがエコポイント。
政府のどたばたで納期が全然短くて国内企業はギブアップ。「最低3カ月は要ります」というのは妥当な判断、だと私も思っていた。
でも、米国セールスフォースはわずか3週間でできると申し出て、ホントにやってしまった。

これはクラウドを使ったものなんだけど、ちょっと前までは ASP と言ってたものを言い換えただけ。

んで、国内企業も一時期わんさか ASP を立ち上げていたはず。それに 30 年以上もシステムを作ってたんだし、業務知識・ノウハウは蓄積されている。それらを機能別にモジュール化しておけば、短納期リリースは不可能じゃなかったのでは?

なんで米国企業がやれて、日本企業がやれないのか。理解するには向こうで仕事するのが早道なのかな。

もやもやの原因:その4

日本の労働生産性(2008年)は先進7カ国で最下位、OECD加盟30カ国中第20位。なんだそうだ。つまり働いた割に得るものが少ない。
(このランキングは購買力平価で換算してるから、実レート換算なら前後するのかもしれないが多少だと思う)
みんなで間違った努力を一生懸命やってるんじゃないかと思う。

1位のルクセンブルク、2位のノルウェーではどうやって仕事をしてるのか?

向こうで働いてみるか。

もやもやの原因:その5

日本のお家芸、造船。
その大手、佐世保重工業は韓国サムソン重工から常務執行役員を招いた。
この人が着任して驚いたのは、日本の IT 化の遅れだったという。韓国では知識・技術がデータベース化されているのだとか。

多くの事象から共通点・共通法則を発見することを帰納という。このことで経験に頼らなくても品質・生産をあげることができる。
だけど、それの前段階のデータ蓄積すら国内企業はやっていなかったということになる。

できてないことはできている人から学ぶ方がいいよね。

2010年7月30日

ありがとうございます

などと、うだうだアウトプットしてたらある方からある本を教えてもらった。
早速、読んでいます。
頭のいい人と話すとこうことがあるので、うれしいです。
ありがとうございました。

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